『人をあきらめない組織』
HRインスティテュートの代表、野口吉昭さんが、「人財成長企業」をつくるためのノウハウを指南した一冊。
ここ数年は、成果主義の導入や非正規社員の活用、リストラなどで人心が荒廃している企業が散見されますが、本書はそういった企業を反面教師に、うまくいった企業の事例を交えながら人を育てる経営の要諦を語っています。職場の雰囲気が人を育てる、一定の準備量があって初めてのめり込めるようになるなど、人材育成のポイントが惜しげもなく語られ、後半には具体的な方策も述べられています。
「育てる」「輝かす」「挽き出す」といった三つの価値遺伝子と、「ウェイ・マネジメントで人を進化させるポイント」。
自発的な組織を作るためのノウハウが、かなり細かいところまで落とし込まれており、じつに読み応えのある内容です。
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◆人づくりの三つの要素
・絶対的な人づくりへの理念と意志
・人づくり遺伝子の仕組み化
・やる気を挽き出すコミュニケーション基盤と進化
職場が、人を育てようとする、人が自ら学んで育ちたい!という主体性に満ちた空気に溢れていたら、人は育つ。この空気こそ、人づくり企業遺伝子なのだ
野球選手のバッティング練習、サッカー選手のシュート練習、テニス選手のサーブ練習などもある閾値を超えるとハイになり、どんどんのめり込む。没入する。そして、そこで何かを掴むことになる。
ひらめきは、準備ができた人にしか訪れない。感動は、準備した人だから訪れる。これがフロー理論であり、一定の準備量(練習や修行の量)があってこそののめり込みである
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